痛風ってどんな病気?

痛風は、血液中の尿酸濃度の高い状態が長く続いた後に、尿酸が関節炎を起こしたり、腎臓が侵されたりする病気です。古い病気で、エジプトから発掘されたミイラの関節に尿酸が発見されたり、ダンテ、ゲーテ、ニュートン、ダーウィンなども。
痛風はある日突然、足の親指の付け根の関節が赤く腫れて痛み出します。痛みは万力で締め付けられたような激痛で、大の大人が2、3日は全く歩けなくなるほどです。
発作的症状なので痛風発作と呼びますが、これは大抵の場合、1週間から10日経つと次第に治まって、しばらくすると全く症状がなくなります。
ところが半年から1年経つと、また同じような発作が起こり繰り返しているうちに、足首や膝の関節まで腫れはじめ、発作の間隔が次第に短くなってきます。
また、関節の症状だけでなく、腎臓などの内臓が侵されるようになってきます。日本では痛風は明治以前にはないとされた病気で、痛風が日本史に忽然と現れるのは明治になってからで、実際に増えたのは戦後、それも1960年代になってからです。
現在日本には数十万人の痛風患者がいると推定されています。
痛風は、栄養事情が良くなると増え、戦争などで栄養事情が悪化すると減少します。
日本の痛風患者の増加の背景には食事内容が欧米化し、動物性蛋白質の摂取量 が増えたこと、飲酒量の増加が原因とされています。
痛風発作は血清尿酸値が 7.0mg/dlを越える状態が数年間以上続かないと起こりません。痛風の診断は、症状が特徴的なので簡単です。
痛風発作の応急処置は、1.患部を冷やすこと、2.発作の起こった関節を安静に、3.禁酒、4.できるだけ早く医師に受診すること。
痛風発作の予防対策は1.非ステロイド系抗炎症薬、2.痛風発作の予兆期や発作のごく初期であればコルヒチンは有効、3.副腎皮質ステロイド薬などを使います。 治療薬は血清尿酸値を下げることで、アロプリノール(商品名ザイロリック、アロシトールなど)、ベンズブロマロン(商品名ユリノームなど)、プロベネシド(商品名プロベネミドなど)が代表的です。
食事療法も大事で、水分を多めに取り、尿から尿酸を排泄させ野菜をたくさん取り、尿をアルカリにさせ、尿酸の出を減らしましょう。肥満は大敵。アルコールは尿酸の多いビール、ウイスキーは少な目にして下さい。
もし、健康診断で尿酸が異常値でしたら、痛風予備軍です。医療機関にご相談下さい。