こむらがえりで困っていませんか?
外来患者さんからこむらがえりが頻回に起こって歩きにくいという相談をよく受けます。今日はこむらがえりについてお話します。
スポーツの秋、普段は運動などしていなくても、ときには汗を流してみたい気分になるものです。でも、つい夢中になり過ぎると、こむらがえりが起こります。
こむらがえりは、ふくらはぎの筋肉のけいれんで、病気ではありません。マラソン、サッカー、テニスなど長時間の運動中に起こることがほとんどですが、ときには夜中の寝ている時にも起こりますし、妊娠中に起こることもあります。
実はこの原因はよく分かっていません。運動のしすぎや、あまり運動をしていない人が急に運動をしたりすると、筋肉が過敏状態となり、刺激を受けやすくなって起こるようです。
脱水状態で水分や電解質の補給が不十分だったり、睡眠不足などで疲労がたまっても起こります。冷たい気温での運動も筋肉を疲労させますので要注意です。
では、こむらがえりを起こしてしまった場合の処置ですが、緊張しているふくらはぎの筋肉をつかみながら、足関節を背屈すなわち足先がすねの方に近づくように持ってきて下さい。
他人にやってもらっても構いませんが、そのとき、自分でもすねの筋肉に力を入れて足関節を背屈するようにするとすぐに治ります。
こむらがえりを起こしてしまった場合、筋肉はすでに敏感な状態になってしまっているので、少々のストレッチでは、治りません。
こむらがえりを起こした日は、運動をやめ、家のお風呂で筋肉をリラックスさせ、筋肉を休ませて下さい。
2、3日は痛みを残すこともありますが、後遺症を残さず治ります。
高齢者のこむらがえりも同様で、あまり歩いたり運動をしない人が急に運動すると起こります。一日に何回も起こす場合には、芍薬甘草湯や八味地黄丸の内服やカルシウムの補給が効果的です。
予防法は十分な睡眠と、脱水の予防、塩分、ミネラルの補給は欠かせません。
また筋肉を冷やさない注意をし、こむらがえりを起こさず、スポーツの秋を楽しんでください。