インフルエンザの予防法と治療法

昨年12月から今年の2月までのインフルエンザの大流行は全国で猛威をふるい、お年寄りから子どもまで感染し、今年も流行が予測されています。今回はインフルエンザにかからないための予防法を考えましょう。
まず前回の流行で、感じたことは、患者さん自身がインフルエンザの症状が出てから医療機関を受診するまでの期間が3日間前後と長いということと、市販薬などを先に服用し、こじらせてから受診する方が多かったことでした。風邪ぐらいと少し甘く考え、こじらせた方が多いようでした。
インフルエンザについて外国では、死亡する病気と考えられていますが、日本では風邪といった程度にしか考えられていません。
インフルエンザはウイルスの一種で、A型B型C型に分類され、A型B型ウイルスは冬から春にかけて流行します(C型は散発的で軽症)。インフルエンザは感染力が強く、感染したら重症化しますので、たかが風邪とは考えないで下さい。
潜伏期間は1〜3日で、その後38度〜41度の高熱が3〜4日続きます。悪寒、頭痛、筋肉痛、倦怠感、食欲不振などの全身症状が出現します。解熱とともに症状は快復し、約1週間程度で治癒します。
またインフルエンザウイルスは10年から数十年の周期で新型ウイルスに突然変異し、世界的な規模で大流行します。1918年のスペイン風邪では世界中で2500万人、日本でも50万人が死亡しました。
1957年にはアジア風邪、1968年香港風邪、1977年ソ連風邪と周期的に大流行しています。日本では毎年、インフルエンザウイルスによる死亡者は数百人ほどで、多い年は1000人を超えます。
昨年、香港で新しく発見されたH5N1A型インフルエンザウイルスは人が免疫抗体(病気に対する抵抗力)を持っていないため感染を起こしやすく、感染すると重症化し、日本で流行すれば約3000万人がかかると推定されています。
そのため厚生省は昨年4月に「新型インフルエンザ対策に関する検討会」を発足させ、対策を立てています。
診断は鼻水などを使用し、1時間程度で検査結果が出ますので簡単ですが、感染力が強いため、防ぐのはなかなか困難です。
流行中は人込みをさけ、身体が冷えないようにしたり、マスクを着用したり、外出後はうがい、洗面 、手洗いを十分に、さらに栄養と休養は十分取るなどを心掛けてください。
発病したら外出せず、安静にし、症状に合った治療を受けて下さい。抵抗力が弱い幼児や高齢者は特に注意が必要。ワクチンによる予防接種や抗ウイルス薬、インフルエンザ感染後の細菌による二次感染予防には抗生剤なども使われます。
もしかかってしまった場合の治療は、対症療法のみで、高熱には解熱剤、くしゃみ、鼻閉には抗ヒスタミン剤、脱水には点滴もします。
インフルエンザかな?と思ったらすぐに主医療機関にご相談ください。